学生大会歴史
七十四年三月 その歴史は始まった。
49回
「新型コロナウィルス感染症」も影を潜め今年こそは通常の大学クラブ対抗戦での開催ができるものと信じて迎えたシーズンイン。しかし1月に入ると変異型ウィールスの感染拡大により「第6波」を迎えてしまうこととなる。そのような中、49回大会は万全な感染要望策を講じ、今まで通りのクラブ対抗戦形式をとっての開催となった。
【アルペン競技の部】
男子ダウンヒル優勝は、坂本 嵐士 (法政大学レインディアスキークラブ)。男子スーパーG優勝は 相川 直哉 (早稲田大学スキー同好会W.S.S.)。表彰台には各競技で「顔なじみ」の選手が登壇する中、女子では 水落 亜久里(新潟大学学友会競技スキー部)が、ダウンヒル/スーパーGの2冠。勝正 雪乃 (芝浦工業大学スノーバード)がスラローム/ジャイアントSLの2冠。の偉業を達成する。
男子クラブ総合では早稲田大学シュプリンゲンスキークラブ。女子クラブ総合では横浜市立大学RSTが栄えある総合優勝を修めることとなる。
【基礎スキーの部】
男子決戦 高橋 将道 (4年 法政エバグレ)、女子決戦 神谷 菜々 (4年 北海学園大学基礎スキー部)が優勝。
男子団体戦優勝は 信州大学 基礎スキー部 Ⅰ、2位には信州大学 基礎スキー部 Ⅱ、女子団体戦優勝は 信州大学 基礎スキー部 Ⅰ。
栄えある男子総合優勝には、信州大学 基礎スキー部。 女子総合優勝には、早稲田大学 スガスキークラブが栄冠を手にした。
本大会参加を目指し練習に研鑽を積み重ねてきたにも関わらず、大学からの規制などで参加することが出来なかったチームや、岩岳入りをしたにも関わらず「新型コロナウィルス」感染により参加辞退を余儀なくされたチームがいたことは非常に残念。
次年度 50回大会では晴れ晴れとした選手の参加が待ち遠しい。
また、「ユキハダレノモノ・・」をキャッチコピーとし、新たな試みとして、ささやかな一歩だが再生可能エネルギー100%の電力での大会運営を行った。
第48回
「新型コロナウィルス」対策に終始した年。昨年度の大会の中止を決定したとき、この影響が次回48回大会にまで続くとは思ってもいなかった。
2020/01/06中国武漢で原因不明の肺炎が発症したのを端に、その後は東京五輪・パラリンピックを一年程度の延期、4月には緊急事態宣言を全国に拡大された。そのような状況で、各大学ではリモートによる授業等が行われ、クラブ(サークル)活動も多くの制限がかけられるようになった。一人でも多くの選手の参加を可能にするため、全国学生岩岳スキー大会も大学の枠を外した個人参加型の大会運営に変更せざるを得なかった。
そのような大会運営の中、基礎スキーの部は、団体戦は開催することはかなわなかったものの845名の選手がエントリー。男子では46回大会では10位だった篠田大輝選手(3年)が初優勝、女子では相原有希選手(3年)が優勝、また46回大会で5位入賞の尾本磨柚選手が2位。
アルペン競技の部にはスーパー大回転、大回転、回転の三種目が開催され845名のエントリーがあった。スーパー大回転では大回転で2位の廣田照了選手が優勝。大回転ではスーパー大回転3位の相川直哉選手が優勝、回転では新名亮太選手が優勝。女子では中沢笑里選手がスーパー大回転、大回転、回転の三冠達成の偉業を成し遂げた。
第46回
出場クラブ数353クラブ。今シーズンは暖冬による未曽有の雪不足と降雨等で大会の開催が心配されたが、基礎スキーの部は山麓のコートに雪入れを行いアルペン本戦は山頂と中腹に特設コースを設置して開催し何とか競技を無事終了することができた。しかしアルペン本戦のスピード系種目は滑降コースが確保できず、滑降代替でスーパー大回転が2日間のレースとなってしまった。
基礎スキーの部男子は信州大学基礎スキー部が総合2連覇を達成し女子は日本女子大学ベーシックスキークラブが総合3連覇を達成して両クラブの実力を示した。団体演技男子は北海道大学基礎スキー部が15年ぶりに優勝し女子は日本女子大学ベーシックスキークラブが10年ぶりに優勝して両クラブとも久々に団体チャンピオンに返り咲いた。個人演技男子は1年生から3連覇している北海道医療大学基礎スキー部の山野井全選手が脅威の4連覇を達成した。女子は北海学園大学基礎スキー部の神谷菜々選手が初優勝に輝いた。個人演技新人戦男子は北海学園大学基礎スキー部の伴竜馬選手が女子は新潟大学学友会基礎スキーの部の横澤茉宝選手が優勝し今後の活躍が期待される。
アルペン競技の部男子は早稲田大学スキー同好会W.S.S.が総合初優勝に輝き女子は早稲田大学モンブランスキークラブが総合初優勝を達成して早稲田勢の活躍が目立った。個人男子はスーパー大回転が新潟大学学友会競技スキー部の瀬尾真選手が代替スーパー大回転は東京工業大学競技スキー部の小林幸太郎選手が大回転は慶応義塾大学リーゼンスキークラブTFFの鈴木修太郎選手が回転は早稲田大学スキー同好会W.S.S.の山本万就選手がそれぞれ優勝し各種目で優勝を分かち合った。女子は東京理科大学Ⅰ部体育局スキー部の長澤美季選手がスーパー大回転と代替スーパー大回転の2種目で優勝し前回に引き続き大活躍であった。大回転は信州大学競技スキークラブの浦野皐月選手が優勝し1年生から4年間の活躍は見事であった。回転は宮城教育大学スキー部の中澤歩里選手が初優勝を達成した。男子新人戦は上智大学体育会スキー部アルカディアの窪嶋竜太選手が女子新人戦は慶応義塾大学リーゼンスキークラブの柏倉かほり選手がそれぞれ優勝し今後の活躍が期待される。
第47回
「大会の歴史」を顧みると近年では「未曽有の雪不足」「暖冬」などという表記が多くみられますが、今年度はまさに全国的な暖冬。そして雪不足は当岩岳スノーフィールドも例外ではありませんでした。下部エリアのゲレンデが使用できず「村長杯争奪スキー大会(男女)兼アルペン男子予選会」は場所を山頂エリアの「ビューDコース」に変更し開催することとなりました。続く「基礎スキーの部」開催に向けては出場希望の参加者も多いことから、地元旅館の皆さんから雪入れ作業などもして開催につなげる努力を行いました。
そのような状況から、またたく間に拡がりをみせた新型コロナウィルスの影響は甚大で、各地でも様々なイベントも自粛されるようになっていきました。本大会をご後援いただいている全日本学生スキー連盟、また全日本スキー連盟や関係各位のご意見なども踏まえ、本大会の実行委員会では連日協議を続けました。
開催に向けては、参加選手や宿泊施設には手洗い、消毒、マスク着用の徹底・また風邪や発熱の症状のある選手については参加自粛のお願いを行い、開閉会式などの大勢が一同に集まる式典の自粛などリスクの軽減を図ったうえでの開催を模索する日々が続きました。
しかし、イベント開催についての厚労省や長野県からのメッセージ、また更には2月25日長野県内において新型コロナウィルスの感染者が確認されたことなどを重く受け止め、本大会実行委員会は基礎スキーの部とアルペン競技の部を中止することになったのでありました。
大会参加を予定されていた選手の皆様にとっては大変残念なことになってしまいました。
第45回
出場クラブ数370クラブ。シーズン当初は順調な降雪があり今大会は雪の心配は無いと思われたが、3月に入ってからの暖冬と異常気象による雪不足で、終盤のアルペン本戦は山麓エリアに雪入れをしスピード系競技はこめつが〜サニーバレー〜正面の特設コースで行い、技術系競技は山頂5線サウスコースでの開催となってしまった。しかし何とか全ての競技は無事終了することができた。尚、今大会は第45回記念大会として基礎スキーの部は個人演技男女各優勝者にニュージーランド・サザンレイクス7日間、アルペン競技の部は4種目総合男女各チャンピオンにカナダ・ウィスラー7日間の海外スキーツアー招待の副賞があった。
基礎スキーの部男子は信州大学基礎スキー部が7年ぶりに総合優勝を達成し北海道大学エレガントスキー部の6連覇を阻んだ。女子は日本女子大学ベーシックスキークラブが総合2連覇を達成しクラブの実力を示した。団体演技男子は早稲田大学ベーシックスキークラブが初優勝し女子は北海道大学基礎スキー部が2連覇を達成した。個人演技男子は1年生の時から2連覇している北海道医療大学基礎スキー部の山野井全選手が脅威の3連覇を達成した。女子は北海道大学基礎スキー部の道心絢選手が初優勝し団体演技にも出場して2冠の達成となった。個人演技新人戦男子は東京農業大学RUBBISHの石井啓太選手が女子は国士館大学エーデルワイススキークラブの田村春華選手が優勝し関東勢が頑張った。個人演技の男女各優勝者には副賞の海外スキーツアーが贈呈された。
アルペン競技の部男子は新潟大学学友会競技スキー部が総合2連覇を達成し女子は上智大学体育会スキー部アルカディアが2年ぶりに総合優勝に返り咲いた。個人女子は信州大学競技スキークラブの浦野皐月選手が回転と滑降の2種目で優勝し3大会連続の活躍で実力を示した。男子は東京工業大学競技スキー部の小林幸太郎選手が滑降とスーパー大回転の2種目で優勝しスピード系に強い実力を示した。東京理科大学スキー部の長澤美季選手は1年生ながら女子大回転と新人戦の2種目に優勝し今後の活躍が期待される。女子スーパー大回転は上智大学体育会スキー部アルカディアの雲野ウェンディー選手が男子大回転は武蔵野大学氷上スポーツ同好会の関洸輔選手が男子回転は東京農工大学フェローズの山崎光選手がそれぞれ優勝し実力の拮抗が見られた。男子新人戦は新潟大学学友会競技スキー部の桶谷洸太選手が優勝しチームの総合2連覇に貢献した。4種目総合チャンピオンには男子は東京農工大学フェローズの山崎光選手が女子は信州大学競技スキークラブの浦野皐月選手がそれぞれ獲得し副賞の海外スキーツアーが贈呈された。